マッシモ

ゴールド・ボーイのマッシモのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

中国の小説家のズー・ジンチェン氏の小説
『The Gone Child』を原作にしたオリジナル作品。

殺人を目撃した訳アリ少年少女達がサイコパス殺人鬼をユスって金をせびろうって話。

そう言う宣伝してましたが中身はなり損ないの聖なる鹿殺しって所ですかね。

【キャスト】
(東グループの入婿と嫁さん)
東昇(サイコパス-大人):岡田将生
東静:松井玲奈

(ゆすり仲間)
安室朝陽(サイコパス-子供):羽村仁成
上間夏月:星乃あんな
上間浩: 前出燿志

(朝陽の両親)
安室香:黒木華
打越一平(離婚→再婚済みの親父):北村一輝

(東家出身の刑事)
東厳:江口洋介

【ストーリー】
沖縄の普通の中学生朝陽君は、両親が離婚しており、母はホテルとパン工場のダブルワークで家に一人で留守番する事が多かった。

ある日、最近まで近所に住んでいた悪友の浩が腹違いの妹を伴って彼の家にやってくる。遠くに引っ越してから疎遠だったがかなり困ってるようで朝陽は二人を部屋に入れて暫く一緒に過ごすことに。

どうやら、レイプ紛いの扱いを受けた妹が父親を刺してしまったらしい。朝陽は隠れ家を二人に提供して一緒に行動するようになる。

ある日、母の勤めるホテルへ遊びに行った3人は、そこで偶然にも人が落下する所を見てしまう…。

【総評】
(全体感)
なんでこんな青春じみた作りにしてるのか理解に苦しむ。まぁ、監督が監督やし日本流と言うことなのかも知れないが。コレでスリラー名乗るのはやめて欲しい。終わりの見えているスリラー程つまらんものはない。要するに夏月の純真な想いが朝陽の策略をうち破ったと言いたいんだろけど。うーん、冷める。

(全然対等にならない朝陽と昇)
最後まで昇が朝陽を出し抜け切れないのはちょっと冷めた。いや、流れ的に昇はボロ雑巾みたいにして嵌められて死ぬやろなとは思いましたけどね。情けなさすぎですね。

(ラストについて)
サイコパスと片付ければ朝陽の心の動きをガン無視して良いわけではないのでこいつの敵意が母親にも向いたのはちょっと一貫性を欠いていると思うんだよね。気に入らない奴を消すってのは良いけど、そもそも父親への敵意って母親への愛情からじゃないのかね。だとしたらそこも切り捨てたらコイツ何も残らないけどと思ってしまう。

【あとがき】
青春映画の皮を被せずにゴリゴリに人が死んでいくスタイルにしてほしかったなぁと無理でしょうけど。
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