このレビューはネタバレを含みます
原作夢枕獏さんの陰陽師モノ。はるか昔に野村萬斎さん主演で映画化されたものの前日譚と思って劇場へ。
山崎賢人、染谷将太と売れっ子俳優をフックにしてはてさてどんなものか。
【キャスト】
(主役二人)
安倍晴明:山﨑賢人
源博雅:染谷将太
(陰陽寮 博士)
藤原義輔(陰陽頭):小林薫
賀茂忠行(暦家):國村隼
惟宗是邦(天文博士):北村一輝
(陰陽寮 学生)
平郡貞文:安藤政信
橘泰家:村上虹郎
(その他)
帝(村上天皇):板垣李光人
徽子女王:奈緒
【ストーリー】
まだ学生時代の安倍晴明と源博雅の物語。
陰陽寮の意地悪学生が不審な死を遂げた。
表向きは陰陽寮のメンツのため自殺として片付けられたが、学生の家から呪物が見つかり怨恨の可能性が頗る高かった。
陰陽寮の教師たちは残った学生たちに死の真相を説いたものは昇級させるという餌で釣って真相解明に乗り出すのだが…。
【総評】
(全体感)
ストーリー的にはミステリ部分だけに注視して書いてみたが、博雅と徽子女王の甘酸っぱい話しとか晴明の出自(両親が殺されたんか話)とか割と盛り沢山である。
が、結局は、山崎賢人、染谷将太のバディものであり二人を愛でさせる映画以上ではなかった。舞台装置が平安時代ってだけで至極中身は薄ったるく思う。まぁ山崎賢人あり気で作った感が透けて見える。
(良い所)
内容なんて正直二の次のキャラゲーみたいな物と割り切ってみれば楽しめると思う。役者さんを見にいくもの。ゴールデンカムイみたいなディティールへの熱量は特に感じなかった。
(そうでもない所)
スコア通り全編通して大して面白かったとは思ってませんが、とりあえずこの映画で戦闘シーンとか要りますかね？って所。躱す前提とはいえ晴明が肉弾戦しだしたのは笑った。
CGドラゴン対決だけで良かったんやないかな。
【あとがき】
菅原道真公を雑にドクロにするのはなぁ。
雑オブ雑の極み。
