どこへ連れて行かれるのかわからない筋立ての面白さと裏腹に、舞台が沖縄であることをあまり活かせていない気がする映像。子どもの貧困や、離婚家庭の多いお土地柄、沖縄という土地の持つ痛みにあともう一歩踏み込んで映画に描き出せていたら、もっと化けたんじゃないかという気がしてなりません。
タイトルを書いてしまうと「ああ、そういう話」とわかってしまうので伏せますが、某文豪(日本人)の某作品を思い出すお話でした。
ラストの10分ほどをどう捉えるかで、読後感ならぬ鑑賞後感?が変わってくる気がします。私はもっと冷んやりした気分を持ち帰りたかったかも。