悲し過ぎて後半ボロボロ泣き通しでした。家にまつわる呪いというより、強さにしか価値を見出せない父に呪われてしまった、素直で優しい息子たちの物語。
映画では「この父の!こういうところが!こう!」という風には描かれていませんでしたが、おそらくあのお父さんは彼らが幼い頃から、息子たちが弱さを見せた時に沈黙や態度でそれを責め、コントロールしてきたのでしょう。息子たちが自分に絶望したときですら、父は手を差し伸べることも、自らを振り返ることもできないのですから。
自分を追い詰める人は親だって捨てていい。同じように苦しんでいる人がこの映画を観てそれに気付けますように、と願わずにはいられませんでした。