このレビューはネタバレを含みます
冒頭の女性の台詞がとても「外側から見たオバサンの語りそうな何か」でいきなりウンザリしたところ、その後の体温低めな若者の他責志向の苛立ち、介護士くんの「セクハラくらい女が我慢しろや」的な勘違い発言と続き、いくらこんな感じが若者のリアルであったとしても、ちょっと大人側から「こんな時代にしちゃってごめんね」とは思えないエピソードばかり。
怒りや苛立ちがあるのなら、もっと大きなものに向かって行ったらどうかなと思いますが、それはダサいことなのでしょう。誰かとやり場のないフラストレーションを共有したい人にはいいのかもしれません。
追記:紅葉の季節に撮影されているのですが、木々の色が冴えず、くすんで見えます。もしかしたら彼らの心象を映しているというか、彼らには風景があんな風に見える、という表現なのかもしれません。でも。冴え冴えと美しい景色と対比した方が、若者たちの無軌道が際立ったかもしれず、そこはどうだったんでしょうね。