ゴールド・ボーイの酒ポテトのネタバレレビュー・内容・結末

バ先の友人の評価が良かったので鑑賞。殺人犯が主人公だからか、終始緊張感のある作品となっており、食い入るように本編を鑑賞できた。
子供(とりわけ小学生〜中学生)を主人公級に置く作品が増えた気がする(『怪物』とか)。これは大人への過渡期である年齢の人間にスポットを当てることで、視聴者である大人に客観的に作品を鑑賞させるねらいがあるのでは無いかと思う。『怪物』は社会問題にフォーカスしている分、メッセージ性が強かったが、本作はそこには特に目立った言及は無く、サスペンス的な性格が強調されていたと感じた。
理系の登場人物同士が会話するシーンがある。｢解が一つに定まらないと落ち着かない｣と発言するシーンが印象に残っている。というのも作品を通して登場人物があまりにも淡々と人を殺すためである。理系の人は葛藤とかしないのかなと感じた(問題にも解があるように)。文系の自分とは違う考え方が垣間見えて面白かった。とはいえこの作品の主人公は一際特異な理系かつサイコパスだと思うが。