ながの

ありふれた教室のながののレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
4.2
なんかホラー映画観てるような気分になった学園サスペンス。
学校で発生してる盗難事件、その犯人を探してるうちにどんどん事態は最悪な方に転がっていく──という感じのお話。
ありふれた教室ってタイトル通りの普通の学校の日常のはずなのに、重苦しさがハンパない。
観てるだけでどんどん息苦しくなっていく。

そりゃ、少しやり方不味いなという点もあったけど、基本主人公は教師としてはいい人間だと思う。他の登場人物の誰よりも生徒のことを考えてるし。
なのに、どんどんどんどん追い詰められていく。
悪いほう悪いほうに転がっていく。
そりゃ過呼吸にもなる。
見てるだけでも苦しいレベル。
それくらい観てるこっちを引きつけてくれる演出力がある映画だった。

正しいから上手く行くわけじゃない。
正しくないように見えてる人達だって、その人なりの信念がある。
それが世の中。
そんな世の中を見事に学校って空間で作り出してた。

淡々としてるのに目が離せない。
これが映画だ! と思わされた気がする。

多分この辺の吸引力は劇場スクリーンだからこそだと思うので、可能な限り映画館で観ることをオススメしたい。

エッチなシーンはなし。

ラストシーンでガチンコの神輿やないねんから! のシーンがフラッシュバックしてしまったのが唯一の欠点か!!(自己責任)

2024年95本目

2024年劇場19本目
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