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ありふれた教室のunkoのレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
3.9
生まれはドイツであるがポーランドからドイツの中学校へ就職した若手教師のカーラ(レオニー・ベネシュ)。
その中学校では盗難事件が頻発している。ある時職員室で盗難の現場を目撃したカーラは、自分のデスクに財布を放置、その現場をPCで録画し、犯人を特定することに。
まんまと罠にかかり、犯人の特徴的なブラウスが映り混んでいたが顔までは特定できない。その特徴的なブラウスを着ていたのは自分のクラスの生徒であるオスカー(レオナルト・シュテットニッシュ)の母(エバ・ロバウ)だった…。

私の学校でも昔卒業式の日に、盗難事件があったことを思い出した。
自分も友人から返してもらったPS2のゲームがパクられた。
意外とありふれているのかもしれない。

カーラは正義感で告発したのだが、タイミングが早すぎて断定する証拠にはなっていない。
しかしながら特徴的すぎるブラウスなので、かなり絞られるが、容疑者はそこを言い訳にカーラを追い込んでいく。
しかも息子の気持ちまで利用して…。
何だか今の教育現場ってこんなにも窮屈なのかもしれないと察するほど、、そりゃ先生になりたい人も減るわな。

矢面に立たされるのは息子であるオスカーで、擁護派もいれば、憎む人物も存在し、カオスな状態へ。
しかも教員たちも仲違いし、収まりがつかない状態に。この状態が観ていると非常にイライラしてくる。

ただカーラの誠実な対応と勇気が支えとなって、エンディングを迎える。
最期は互いに分かり合えたと思いたい…。
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