止められない雪崩のようだった。人間関係の崩れゆく様も、集団における人間も、一人の人間の精神状態も。何度も立て直そうとするけれど、何をどうすればいいのかわからず、もはやそこに正解なるものが存在するとも思えず、私にはこの止まらぬ崩壊をただ見ているしかできなかった。全ての場面でどうすればいいかわからなかった。改めて教師という職業はすごすぎる。私には到底できない。私は小学6年の時に学級崩壊を経験しているので、当時の担任に心から申し訳ない気持ちになった。学校って本当に社会の縮図。あまりの緊迫感と追い詰められる状況に息の詰まる99分間だった。
