みゆ

ありふれた教室のみゆのネタバレレビュー・内容・結末

ありふれた教室(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

学校内の秩序をめぐる群像劇で、教師、生徒、保護者の三つのバランスが揺れ動くさまがとてもスリリングなんだけど、この関係はそのまま国家の写し鏡と捉えることもできると思う。権力者としての教師、暴走する民衆、そしてマスコミ的あるいは野次馬的な生徒。その保護者も。本当にありふれた事件と誰しもやりかねないような対応ミスが積み重なって、どんどん状況が悪化していく様がリアル過ぎて胃が痛くなった。特に学級新聞のくだりは身につまされた。人という複雑さの前で対話は意味を成すのか。子どもたちは大人をよく見ている。大人が思うよりもずっと。
つか、こここ、こわかっった!!!
みゆ

みゆ