悲しさが胸の奥に確かに存在する中でも革命を目指す物語。

時代が18世紀ということもあり、女性が…という偏見や慣習がある。
主人公は女性でありながら、自分の意思を曲げずに、めげずにシャンパン作りにのめり込んでいるの。

夫を想い、溢れそうになった時には回想シーンが織り成されるのね。
どれだけ愛していたのか。
いくら精神が不安定になっても、それでも大切な気持ち。

実話ベースの伝記映画も素敵ね。

19世紀初頭の仏シャンパーニュ地方を舞台に、愛する夫を亡くした未亡人が、男たちが牛耳る社会の中で、夫の意思を継ぎスパークリングワインの製造で成功しようとする実話ベースの映画。面白く観れた。

18世紀にある1人の女性が、かの有名なシャンパーニュ地方で、慣習を無視しシャンパン業界に革命を起こしたお話。

物語は愛する夫の死から始まる
深く、深く愛していた夫の突然の死、、
彼女はいうまでもなく悲しみのどん底に落とされてしまう。
だが、彼女を救ったのは夫の残した葡萄たち
そしてシャンパンを製造するという亡き夫の想い、、
夫はいないが、夫は確かにそこに存在している。
その心で彼女は、慣習を無視して夫への深い愛情とともに“シャンパン”製造にのめり込んでいく、、、といった内容。

回想と現在が織り交ぜながら物語は進んでいく。
特に回想シーンは全て夫の登場シーンで締められている、そしてそれらは夫への想いが溢れた時によく出てきており
彼女の彼を愛していた事実が容易にわかるようになっている。彼女がなぜそこまでして慣習を無視して、特に女性の立場が弱い時代に立ち向かっていけたのか、、
それが答えのように回想を見ることができる。
ただ、彼女の感情は回想が過多で挟むことに頼りきっている気がしており、、
現在シーンでの葛藤や苦悩、夫への想いがそこまで表現しきれていない気がしたので
意外とあっさりしているなぁ、、と
作品への感情移入を阻害されている気がした、
もう少し、現在のシーンでもそういった部分を時間かけてでも表現すべきだろう。

情景はとくに、雨のシーンが素晴らしかった
夫との日々で1番良い想い出として描かれていたのと、その反対はどちらも雨。
雨さえも彼らの愛する関係性に彩りを加えている一方、
夫は精神的不安定に陥り、彼らの関係が不安定になる
夫が振り払ったとき彼女は転び、泥だらけになる、、

このように同一の背景でも
相反することにより、
さらに彼らの関係性の変化や葛藤をうまく表現していた気がする。🙆‍♂️

最後の裁判シーンは思わず笑っちゃった。
でも、あのシーンだけで彼女の覚悟が（シャンパンと夫への想い）非常に伝わる🙆‍♂️

🇨🇦Vancouver:Fifth Avenue Cinemas
バンクーバーに来て初めての映画館での鑑賞
エンドロールの瞬間、劇場が明るくなり皆席を立って去っていく、、
カルチャーショック‼︎