サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが立ち上げたサンローラン・プロダクション制作によるペドロ・アルモドバルの短編西部劇。
タイトルは冒頭で流れるブラジルの歌手カエターノ・ヴェローゾの同名曲から。
馬を走らせ、ビター・クリークという町にやってきた男シルバ(ペドロ・パスカル)は、町のシェリフ、ジェイク(イーサン・ホーク)と25年ぶりに再会する。
当時メキシコで愛し合っていた2人は、その頃を思い出し、酒を酌み交わし一夜を過ごす。
だが、翌朝、ジェイクは態度を一転。
実は、ジェイクの亡き弟の妻がボーイフレンドのジョーに殺害されたと見られ、ジョーはシルバの息子なのだ。
ジェイクに会いに来たというシルバだが、息子ジョーを逃がすためではないかと疑うジェイク。二人は言い争いになり、シルバは町を出て行き、ジェイクも後を追う・・・
コスチュームは当然サンローランということで、シルバのグリーンのジャケットもジェイクの制服もオシャレ。
短すぎて物足りない感じもしつつ、ペドロ・アルモドバルらしい?西部劇。良かったです。
サンローラン・プロダクションは、今後、年に2、3本の短編をリリースする予定のようで、デヴィッド・クローネンバーグ、ジム・ジャームッシュ、アベル・フェラーラ、ギャスパー・ノエ、パオロ・ソレンティーノ、ウォン・カーウァイが制作進行中とか。楽しみです。