東京国際映画祭にて。前半のドタバタから一転、後半は泣かされっぱなしだった。先生役の 侯彥西 、ギデンズ・コー監督の『あの頃、君を追いかけた』の許博淳役で長編映画デビューしてから、今では中堅の名バイプレイヤー。本作でもしっかり魅せてくれた。先生のモデルとなった実在の映画監督、ミッキー・チェン監督の『美麗少年』を見た時に深い感動を覚えたのと同時に湧いた、このドキュメンタリーを撮った人物は一体どんな方なのだろう、という疑問の答えが詰まっている気がした。もし公開されるなら、ミッキー・チェン監督の作品も一緒に見れる機会が欲しいし、台湾映画低迷期にドキュメンタリーがどれほど観衆に受け入れられ、台湾映画を支えていたかなどについても、広く知られて欲しい。
