このレビューはネタバレを含みます
前田敦子さんの映画ってことで 惹かれて観にいったが 蓋をあけてみると 3つの物語の中で 一番 良かったのは カルーセル麻紀さんの話しだった。
最初 雪の中を歩く姿をみて 田中泯さんかと思ったら 女性？
声や｢お父さん｣｢マキちゃん｣と呼ばれ カルーセル麻紀さんだと確信した。
(前田敦子さんが出る以外の情報は知らずに観に行ったので)
カルーセル麻紀さんの話しだけを丁寧に描けば 1本いけそうなくらい興味深い話しだったが それをやると重すぎるのかな。
レイコは自殺だよね。
娘は なぜ もう来るのは最後にするっていったのか。
まぁ 何年たっても親の目がレイコから離れないことで 壮絶な人生を送ってきたことはわかるけど。
娘家族が帰った後に 延々と続く一人芝居は圧巻。
洞爺湖のあの雪を歩くのは 歩く方も撮る方もさぞかし大変だったろうなと想像する 雪国に住む私(笑)
いびつで不穏な家族関係ほど 闇が深いのは間違いない。
哀川翔の話しは ちょっとした口休め的な感じの仕上がり。
プロポーズと同時に離婚届を渡すというエピソードで なーんだってなった。
娘の彼氏が少年院あがり？だとの指摘を受け
娘が｢全員 罪人｣っていうのは真実かもね。
哀川翔が軽トラを運転しながら 単語を呟いていくだけで 父の思考や 今までの出来事が 自分の想像もあいまって 共感できてくる不思議。
ラッスンゴレライはなんだったんだろう(笑)
当時 流行ってたってことかな？
寂しくなったり 怒りを持ったら 太鼓を叩くっていいね。
前田敦子さんのは うーん。わかるけど 今一つ 伝わってこなかったな。
なんか感情的 情緒的 独りよがりな感じ(演技じゃなくて主人公の感情が)
被害者だからだけど被害者意識が強すぎて 自らをそこに縛りつけ あえてそこから出なくして 犯人のせいにして自分を守るみたいな。
3本中 これだけ白黒。
ピンクの花の話しなのに白黒。あえてだけど。
好きじゃない どうでもいい人とは出来るけど 好きな人とは出来ないっていうのもわかる。
レンタル彼氏がいのっちに似てた。
あっちゃんはめるるに似てると感じた。
｢マイノリティの共鳴｣って よーわからんかったけど(笑)
ちぎった花と 苦しむ顔のスケッチを燃やして 過去を葬る的なことなんだろうなと思ったけど いまいちピンとこなかった。
最後のあっちゃんの歌声も いまいちピンとこなかった。
カルーセル麻紀のラストで良かった気もする。
最近って ことこまかに積み上げて伏せん回収とかいって されてないと不満がでて、みたいな感じがあるけど。
こんなに 語らなくてもわかることってあるんだなと思った。一切 何の説明もないけど まぁ観てる人たちの経験も加味され 頭の中でストーリーが出来ていくんだろうな。
凄く良かった！って感じではないけど 悪くはなかったかな。
