Rain

青春18×2 君へと続く道のRainのネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

公開記念舞台挨拶ライブビューイング付き上映にて。

青春イメージカラーは日本では青。台湾だとオレンジだというキャスト陣のお話が印象深かった。色に含みを持たせるのは藤井道人監督のお馴染みの演出で、確かにこの2色はかなり意識されていた。

登場人物がギュッと絞ってあるというか、主演2人以外のストーリーが思いの外こじんまりしていた。きちんと印象が残ったのはキャスト陣の確かな演技力ゆえかなと思うものの、それぞれのキャラクターがあとヒトクセ欲しいと思ったのは正直なところ。超根アカ道枝くんとなんかスレてる黒木華ちゃん。意外性はあったんだけれども、もっと、こう、ガツンときて欲しかった。

しかしその中でも黒木瞳さんは長くない登場シーンでもその存在感や佇まいが素晴らしくて、娘を亡くした歳月をどんな想いで過ごしていたかが伝わってくるようで、涙が溢れた。

個人的には、今放送中の「ソロ活女子」でちょうど台南の旅を観たばかりで、そこで登場した手書き看板が名物の映画館「全美戲院」やランタン上げのエリアが出てきてびっくり。同じ場所なのに、全く違う場所のように感じられて不思議だった。

劇中、長野県の松本市が出てきて、「流浪の月」ロケ地巡りツアーにも参加した身としては知ってるところがたくさん出てきて大興奮。

そして、少し前に観た「パストライブス」も、12歳の時の初恋の相手と、24歳と36歳で出会い直すというストーリーだったな〜と思い起こす。比較してはダメだという脳の指令がうるさかった。笑


アミのキャラクターが少しあざとく感じられてしまった部分があったのは正直なところ。でもLove Letterを観てるとちょっと印象変わるのかな。ここ最近、映画制作側の人のラジオやインタビューでLove Letterについて触れられてることが多いから、これを機に観てみようと思う。やっぱり名作なんだな。

トンネルから雪景色に変わるところ、無音になる演出良かったなぁ…。あまりにも綺麗で息を呑んだ。

私もいろんな旅をしたけれど、なかなか自分だけの時間を自由に取れない今だからこそ、またしたい。自分探しじゃなくて、自分は自分でいいんだって確認できる旅。


***

公開前、果耶ちゃんが病室にいるカットを何かの広告で一瞬見てしまい、ストーリーが観る前からなんとなく読めてしまったのが非常に悔しかった。。。そんなに見せなくてもちゃんと観るから宣伝やりすぎないで欲しい😭

(Filmarksの「似ている作品」
という項目も、ある程度推測できてしまうから盛大なネタバレだよなぁ、といつも目を薄めている😭)
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