そんなもんかどんなもんか

青春18×2 君へと続く道のそんなもんかどんなもんかのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.7
台湾に行きたくなる映画。旅をしてみようかなーと思う映画。
王道のど真ん中をいく青春映画。眩しすぎてあるはずのない思春期の記憶が蘇るよう。
情景が美しい。現代と過去、台湾と日本の対比もよくできている。台湾はずっとじめっとした暑さを感じるのに、日本は雪国で寒いという真逆の情景にしているのが良かった。

主演俳優(シューさん)の演技が良かった。18歳の時は18歳にしか見えないのに、日本にいる時は落ち着いた青年に見える。同一人物とは思えないくらい。精神的な面がガラリと変わってしまうほどの月日が経ったのだと見てる側にも伝わってくる。
18歳の、落ち着きがなく何事にもまっすぐでピュアピュアな演技がよすぎる。眩しすぎる。
寝坊するシーンとかも良すぎた。若い頃はめざましで飛び起きるのに、現代ではiPhoneのアラーム音で静かに起き上がる。映画の至る所に、対比描写があるなあと思った。

内容はどこかでみたことのあるど定番で、よくある一夏の出会いと恋と別れって感じ。展開も読めるし、特に驚きはしない。結末も、残された手紙を読んで号泣するシーンも、何百回見たことなある演出なんだか。
それでもまあ、いい映画を見たなあと思うような爽やかさがある。
サブスクで見るのでいいような気もするけど、台湾の美しい景色を大スクリーンで見るのはいいかもしれない。


自分も今の職場をいつか離れたら、1ヶ月くらい旅してみようかな。二度と再会しないだろう、まだ見ぬ友人に出会えるかな。
そうやって想像するだけでも楽しい。