Maki

青春18×2 君へと続く道のMakiのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.0
映画評論系インフルエンサーの方が絶賛してたのと、旅&アジア好きとして気になったので普段邦画はあまり観ないけれど鑑賞。

王道ストーリーではあるけれど、だからこそ現在と過去が交差していく中で冒頭からずっっと涙が止まらなかった。二人が徐々に惹かれ合う過程も丁寧に描かれていて全く違和感がない。

もうその人との人生が交わることはなくとも、自分の人生の原動力となりつづけている存在がいる人は絶対見るべき映画。いまも心の奥底で抱き続けている感謝と、やわらかな後悔があった。言えなかった言葉ってずっと心にこびりついて離れないんだよな。

劇中に涙枯れ果てるくらい泣いたのに、エンドロールで劇中のストーリーとシンクロするミスチルにも泣かされて嗚咽。台湾の俳優さん初見だったけど18歳と36歳を演じ分けられるの凄すぎて本当に同じ人?って疑ったし、清原果耶ちゃんはあざと可愛すぎてあれはみんな恋するよ... 道枝駿佑くんのthe若者としての自然な演技もすごく良かった。道中に出てくる他の俳優さん含め、登場人物のキャスティングが神。

余命10年と同様、カメラワークが最高に良い。トンネルを抜けて白銀の世界に抜ける た静寂の描写、ここで既にボロボロ泣いてしまった。

人生において、立ち止まることと、過去を受け入れて再生することの両方を丁寧に描ききっている両作。旅気分も味わえて心がいっぱいになる映画でした。
Maki

Maki