ちら

青春18×2 君へと続く道のちらのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
5.0
一度も「好き」や「愛してる」などの直接的な愛情表現をせずに、受け手に最高純度の共感と感動を与えた映画は稀ではないだろうか。

物語の冒頭で定義された旅の本質の「目的地を定めず気の向くままに訪れ、その街の風景と共に自分の人生を振り返る時間」が劇中で見事に表現され、自分自身のありし青春の思い出がスクリーンと重なり、時間と空間が混ざり合うような不思議な映画体験であった。

ロケーションやキャラクター造形、過去と現在を織り交ぜた脚本、全てが調和しておりこの世界のどこかで本当に起こった事実かと思わせるような説得力があり、文句なしの青春映画だった。
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