るん

青春18×2 君へと続く道のるんのネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分を確かめるために旅をする

アミに会いにいくジミーの旅は、新しい自分を見つけるためではなく、アミの死に向き合い、アミと過ごした過去をちゃんと思い出し、自分自身を受け入れ、前に進むための旅だったと思う。

後半の展開はだいぶ読めてしまったのに、それでも涙が止まらなかった。
個人的に藤井監督は涙を誘う演出がほんとに得意だと思う、、泣いている瞬間を映すのが本当に上手。

全体的にゆったりとした時間が流れており、物語にも入り込みやすかった。
藤井監督はものすごく丁寧に映画を作っていると感じる。画の色味も落ち着いていてすごく好きだし、構図も印象的な場面が多く、観ていて飽きなかった。
特にランタンフェスティバルに向かう電車の中で、2人がイヤホンを半分こにしてミスチルを聴くシーンは印象的。

ジミーとアミが恋に落ちていく様子もすごく胸がキューってなった。付き合う前の男女のあの絶妙な雰囲気がほんとにいやらしくなく映されていて、それがすごく綺麗で愛おしく、なぜか涙がでた。

love letterを引き合いに出すのもセンスが良くて好きだった、、、

2人が過ごした、かけがえのない時間は決して消えないし、これからもずっと残り続ける
そしてそれをたまに思い出しながら、ジミーはジミーなりに未来を生きていくんだろうな
るん

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