行ってみたいけど、行けていない国、台湾。小さい頃からアメリカが舞台の映画・ドラマが大好きだったので、海外旅行は毎度、アメリカ(しかも、コテコテなロスやNY)、もしくはヨーロッパしか眼中になく、実はアジア圏の海外旅行はまだ未体験。行きたい行きたい詐欺となっている台湾が舞台なのと夏の夜風を感じるような予告編の映像に誘われて、GWの真っ只中でにぎやかな劇場で鑑賞。
台湾で大学受験を間近に控えるジミーと、バックパッカーとして台湾を旅する日本人のアミ。ふとしたことから同じカラオケ店でひと夏を一緒に働くことになった2人のかけがえのない時間と、18年後に日本を旅しながらその記憶をたどるジミーの姿が交互に描かれていくなか、アミが日本に戻った本当の理由とその想いが徐々に明らかになっていく。
なんとなく、途中からどんな展開になるか予想はできていたし、王道な流れのラブストーリーではあるけれど、大袈裟な演出や「ラブ」がメインというより、誰かとの出会いによって生まれる人生の分岐点がメインに描かれているせいか、安っぽさは感じなかった。藤井道人監督の作品はわりといろいろ観ていて、テーマは重めなのだけれど、ところどころに抜け感があったり、映像がきれいだったりするせいか、ズシーンと落ちる感じがしないところが私的には好み。
あと、驚いたのは清原果耶ちゃんって、まだ22歳なのね。なんだろ、この憂いのある色っぽさは。。。
ジョブホッパー(ものは言いよう)で割と一人でふらっと行動するタイプなので、予期せぬ出会いが多めな人生だけど、どうせなら、いろいろな景色の中でいろんな人たちと出会うのも良いよなー。と、ますます自由な気持ちに拍車をかけるそんな作品なのでした。