Hara

青春18×2 君へと続く道のHaraのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.1
「青春18×2」
おやじがひとりで観るにはちょっと気恥ずかしくなる様な題名。
だけどここでの評価を見てこれは観なければと勇気を出して。

決してハッピーエンドではないが観終わったあとには何故か心が温かく、穏やかになる。

シャイなジミー18歳。
日本から来たバックパッカーのアミへのひと夏の恋。
人見知りなく笑顔の素敵なアミ22歳。
素朴で優しいジミーへ知らず知らずのうちにつのる想い。

この二人のやり取りがノスタルジーさえ感じさせるザ・青春て感じで微笑ましい。
まるで「からかい上手の高木さん」のよう。

だけどアミは突然日本に帰ってしまう。

それから18年。
日本を訪れたジミー。
鎌倉から松本、長岡、津南。
湘南の海、松本城、トンネルを抜けてからの雪、新潟ランタン、全て美しい映像。
道枝くんや黒木華など道中出会う人も優しくいい人。
そしてアミが生まれ育った只見へ。
只見湖が綺麗な山の中の町。
昔渓流釣りで何回か訪れた事がある。
そこで出会う松重豊も優しいおじさん。

これ以上はネタばれにもなるので内緒で。

なぜアミは中国語も話せないのに突然台湾に出かけたのか。
アミは何を電話で揉めていたのか。
なぜアミは突然帰ってしまったのか。
なぜアミは、、、。

全てが繋がっていく脚本は素晴らしい。

台湾に帰ったジミー。
アミの想いを知ったジミー。
もう一度再起を図る。

シュー・グァンハン、清原伽耶もそれぞれの役にぴったりで魅力的。
シュー・グァンハンは18歳、36歳のそれぞれを違和感なく演じていた、と言うか90年生まれのグァンハンが18歳の役を違和感なく演じていた。

1番目頭が熱くなったのはなぜか台湾ランタンの場面だったが、、、間違ってないと思う。
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