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青春18×2 君へと続く道のmuのネタバレレビュー・内容・結末

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ベタなラブストーリーだろうと思って特に注目していなかったけど、仕事帰りにハラハラしない映画が観たくなり鑑賞。思っていたより中国語パート多め(中国語が少しわかるので個人的には高ポイント)。

甘酸っぱい18歳の青春と、自分を確かめる36歳の旅。「いつも回り道をして後悔ばかり」と松本で話していたのはこれだったのか…というか11年前に知っていたのか…という点以外、ストーリーは予想通り。ラストの高台シーンでアミ登場しないで…と願ったら案の定…。
なので、すごく刺さったわけでもないけど、なぜか数日間余韻を引きずった。おそらくは映像の美しさ、2言語を混ぜた演出、俳優の演技のおかげ。とても泣いたし、観て良かったと思う。恋愛映画というより自分を振り返る映画で、要所要所に出てくる旅や人生についてのセリフが刺さってくる。
なによりジミーの18歳と36歳の演技、ラストの帰国後の表情の変化に驚き。人前で元気に見せるアミとそうでないアミの演じ分けも素晴らしかった。最後まで見ると、2人の微妙な表情の意味が丁寧すぎるくらいにわかってくる。松本の店主に「会いたいです。会えなくても、彼女の故郷を見てみたい」って…映画を観終わってから思い出すと非常に切ない。

一番印象に残ったのは、トンネルを抜けた時の静寂。あのシーンは本当に画面に吸い込まれるようだった。
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