イトウ

青春18×2 君へと続く道のイトウのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
5.0
半年前に台北と台南を訪ねてからすっかり台湾の虜。「恋愛映画は苦手意識があるけど、台湾が舞台なら観てみようかな」という軽い気持ちで観たのが間違いだった。

映画中盤から大号泣。
涙が顎を伝って服を濡らし、大の大人が鼻水を垂らしながら鑑賞を終え、余韻で席から立てなかった。外に出てからも心ここに在らず、良い意味で。
風と空気感が心地よいthe初夏を感じながら「今の気持ちってこの天気みたいだな」と思った。

バックパッカーの22歳の日本人女性と大学入学を控えた18歳の台湾人男性のラブストーリー、なんてものではなく、映画のメインテーマである旅を通して、自分の人生の歩み方を前向きに考えるキッカケを得た気がする。大袈裟かもしれないけどそんな気分。

映画の中で何度も出てくるフレーズがあった。
「ひと休みするのはより長い旅をするため」
「自分にしか描けないものを描きたい」
「旅は自分探しではなく、いつ何時何処にいても変わらずにある"自分を確かめる"もの」
「旅の先にゴールがなくてもいい」(どれもうろ覚えだけど言いたいことはこんな感じ)

「旅」を「人生」に置き換えても当てはまると思うし、私はこうやって生きていきたいな。
原作もぜひ読んでみたい。
イトウ

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