このレビューはネタバレを含みます
安心安全のジェームス・ワン&ブラムハウス作品、なんだけど、ちょっと弱い気がする…。
音楽が気持ち悪くてとても良い。
不安を煽るカメラワークも素晴らしい。
夜のプールの点滅するライト、水面下から見える人影、聞こえる誰かの囁き声、効果は抜群だ!
呪いの泉も家族愛もとても好みなんだけど、期待しすぎたからなのか物足りない。
水そのものが意志を持ってる演出は好みなんだけど(ファイナルデスティネーション的な)、あれらが出てきてしまうとちょっと冷める。
プールの底にいる者たちは眷属なのかそれとも犠牲者なのか?
序盤にエリオットを引きずりこもうとしたレベッカ(ここのシーンはとても「IT」ぽい)が、クライマックスで助けようとしたのは何故なのか、矛盾を感じる。
あと、ホラーにそんなこと言っても仕方ないんだけど、あの規模の泉を埋め立てるの無理がない?地盤とか諸々気になってしまった…。
怪我や病気が治るプールで「コクーン」を思い出した。魔法の水なんて無い、不思議な力のあるプールで恩恵を授かるとしたら、そこには何かしらの犠牲を伴うのだ。