どど丼

ニュー・オリンポスでのどど丼のレビュー・感想・評価

ニュー・オリンポスで(2023年製作の映画)
3.7
1970年代、映画館で偶然出会って恋に落ち、突然別れることになった二人の男性の過去から現在までの関係性を描くイタリア産ドラマ映画。

本作は監督の半自伝映画らしく、主人公が売れっ子の映画監督という設定だが正直この監督を知らない笑(イタリアでは有名なのかも?)。どこまで実話かは分からないが、なかなかに鮮烈な恋愛模様が描かれていて、何とも切なくもどかしい。主演のダミアーノ・カヴィーノ、美しいルックスながら得意げ&儚げと相反する二面性を持った方で、演技力も相まってすごく惹かれた。「愛情は時間の流れを簡単にする」って言葉が重くのしかかる、、それが真の愛情でなく形だけの物でも、表面的な人生は良くなると、、これと近い経験をした監督だからこそ紡ぎ出せる言葉なのだろう。。

出会い系アプリで簡単に会って別れてをエンドレスに繰り返せてしまう現代ではなかなか経験も共感も難しい話だが、形式に縛られる事で誰かを犠牲にする必要が無くなったという意味では、恋愛面において現代はかなり生きやすくなったんだよなぁと再認識。だからこそ真の愛を見つけるのも難しくなっているのだけれど。難しいっすね……。
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