●ニュー・オリンポスで(2023年イタリア。ダミアーノ・カヴィーノ)
映画館で偶然出逢ったエネアとピエトロ。
彼らは恋に堕ちる。
だがそのふたりを引き裂く事件が起き……。
《レビュー》
まずは,キレイ。
役者が,という話よりは,その所作──それにとどまらず台詞や彼らの手にするもの,ファブリックの使い方までうっとり。
そしてサブキャラ。
特に女性が素晴らしい。
ティティとジュリア。
終盤のジュリアたるやもう……。
サブキャラがカッコよく描かれる作品ってあたりが多い気がする。
オチは「こうでなくてはいけない」というようにカチッとハマる。
だがそれだけでは終わらない。
哀しくて,切なくて,優しくて,温かい。
あのエンドロールは泣ける。
いい映画だった。
あくまでも主観的なものだがな。
https://www.youtube.com/watch?v=NatMTfOZsl8