水

清作の妻の水のネタバレレビュー・内容・結末

清作の妻(1965年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

最近増村保造と若尾文子の映画をよく見てる。それに加えて『泥の河』で見惚れた田村高廣さん、、好きだ(>_<)

溢れるとか注ぐとか言うけど結局はすぐ側にいて繋がっていないとちゃんと機能しない。愛情は2人の間を循環する。

愛や生活や未来を知る前に栄光に触れた男、愛や生活や未来を与えられても孤独だった女。

失明したことで、清作は孤独を知ったって言ってた。でもわたしは、刑務所の中でおかねが何を思っていたのかの方がすごく気になった。一緒に逃げよう、自分を殺して、ってすぐさま2人で同じ世界に落ちることを望んでたおかね。でもラストの畑を耕すシーンからはひたむきな“生”の要素を見た気がする。

戦争は、本当に馬鹿!!酒とかご馳走とかちょうちんとか万歳とか、全部馬鹿だ!心無い言葉と、村特有の最悪な団結感、世間体、男と女の輪郭、全部リアルでしんどかった。
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