カカオ

東京暮色 4Kデジタル修復版のカカオのレビュー・感想・評価

東京暮色 4Kデジタル修復版(1957年製作の映画)
3.3
小津安二郎監督作品、初鑑賞。

ストーリーの事前知識を全く無しで鑑賞しましたが、まぁまぁヘビーな悩みがたくさんでした。


多くのため息が出る作品。












娘の不審な行動に悩むお父さん、

旦那のノイローゼに悩み実家へ子ども連れて帰った長女、結婚前に妊娠して誰にも相談できず悩む次女、




娘のことが気になるだいぶ前に別れたお母さん、そして北海道のいい話に乗っかりたいそのお母さんの今の旦那、



妊娠の告白に動揺する青年、




それに対して、

妊娠を察知し静観するノーテンキな青年、
妻の気持ちがわからないノーテンキな作家の夫、
次女の結婚相手を探すノーテンキな叔母、





誰もがみんな悩みや悲しみを抱えている

まぁまぁな修羅場にも関わらず、ほのぼのとしたバックミュージックで進行する








有馬稲子、
終始、笑顔は無かったが、とても可愛いらしく美しい。表紙の浮かない顔が印象的。


原節子、
出て行った母への怒りの表情が印象的。
カカオ

カカオ