小津安二郎監督作品、初鑑賞。
ストーリーの事前知識を全く無しで鑑賞しましたが、まぁまぁヘビーな悩みがたくさんでした。
多くのため息が出る作品。
娘の不審な行動に悩むお父さん、
旦那のノイローゼに悩み実家へ子ども連れて帰った長女、結婚前に妊娠して誰にも相談できず悩む次女、
娘のことが気になるだいぶ前に別れたお母さん、そして北海道のいい話に乗っかりたいそのお母さんの今の旦那、
妊娠の告白に動揺する青年、
それに対して、
妊娠を察知し静観するノーテンキな青年、
妻の気持ちがわからないノーテンキな作家の夫、
次女の結婚相手を探すノーテンキな叔母、
誰もがみんな悩みや悲しみを抱えている
まぁまぁな修羅場にも関わらず、ほのぼのとしたバックミュージックで進行する
有馬稲子、
終始、笑顔は無かったが、とても可愛いらしく美しい。表紙の浮かない顔が印象的。
原節子、
出て行った母への怒りの表情が印象的。