きよ坊

水平線のきよ坊のレビュー・感想・評価

水平線(2023年製作の映画)
4.0
福島県にゆかりの無いキャストやスタッフで、土地特有の住民の事情を細やかに撮ったと思う。
方言のさじ加減もちょうどいいし、大方斐紗子さんのネイティブな福島弁が、一気に映画に真実味をもたらした。
あの日の喪失から年月が経つうちに、人々の困難も多様になってきている。
この主人公にしても漁業は廃業してしまい、新業種の「散骨業」をなりわいとしているが地域の風当たりは強い。
クリーンになったピエール瀧が、娘に頭をさげるところなど、どうだろう、実生活と重なるではないか。
きれいな心と体のピエール瀧が観られてよかった〜「再生」の物語は役者にも。
きよ坊

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