叡福寺清子

スリ・アシィの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

スリ・アシィ(2022年製作の映画)
3.2
本作がその一部をなすBCUプロジェクト.すなわちブミランギットコミックの映画化に関しては,SFマガジン2021年2月号掲載の友成純一氏のコラム「人間廃業宣言」に詳細が紹介されておりますので,機会がございましたらご一読を.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.
本作はそのBCUの第二弾.ちなみに第一弾は『グンダラ』であります.呼延灼は未視聴ですが,スリ・アシィさんも出演されておられるご様子で,ユニバース化は着実に進んでいる・・・と言いたい所なんですが,IMDBで確認したところスリ・アシィさんの中の人ペフィタ・ピアースにそれらしき出演予定がございませんでして,そこは一つ,尼国映画界隈も頑張っていただきたいものであります.

MCUやDCEU(敬意をこめて)を見慣れた者からすれば,アクションはどうしたって見劣りします.予算と規模がそれこそ桁違いでございますので,それはどうしようもございません.ですが,本作にはスーパーヒーロー映画として大切なもの,すなわち明確な勧善懲悪がしっかりと根付いており,ポ◯コ◯に犯された米映画界隈よりもスッキリとした味わいで,頭の悪い呼延灼もニッコリでございます.悪は悪らしいし,ヒーローはヒーローらしい.わかりやすいの大事です.スリ・アシィさんは善行にしかパワー発揮しない設定なんですが,何が善で何が悪なのかは立場によって異なるじゃん!みたいな面倒くさい事は無しです.「あたしが正義!!」と問答無用に遺憾なく能力を発揮するスリ・アシィさんに,私はちょっと惚れそうになってしましました.

いつの日にか,ワンダーウーマンとの共闘・・・無理かなぁ・・・無理だろうなぁ・・・じゃせめて,仮面ライダーナーゴと一緒にね!東映さん,いかがかしら・・・