ハレルヤ

ブレーキ・ダウンのハレルヤのレビュー・感想・評価

ブレーキ・ダウン(1997年製作の映画)
3.8
アメリカ東海岸から西海岸のサンディエゴまで引っ越すため、車で大陸横断をしていたジェフとエイミーの夫婦。車が故障するトラブルでエイミーが通りすがりのトラックに乗せてもらい、近くのレストランまで行き電話してもらおうとする。しかしエイミーはそのまま行方知れずに。ジェフは突然の出来事に戸惑うも彼女を探そうと奔走するサスペンスアクション。

「U-571」「ターミネーター3」のジョナサン・モストウ監督、カート・ラッセル主演の作品。昔地上波で見て結構面白かった記憶がありましたが、今では詳細まで覚えていなかったので再鑑賞。

スピルバーグの傑作「激突!」やスリラー映画の傑作「ヒッチャー」を彷彿させるアメリカの広大な砂漠地域。そこで妻が行方不明。途方に暮れる夫は妻を探すために孤軍奮闘。

カート・ラッセルが最初は頼りない姿から次第に妻を見つけ出すために執念の追跡を繰り広げる夫のジェフを熱演。トラックにしがみついたり、犯罪集団を相手に格闘戦や銃撃戦、カーチェイスなど徹底的に戦い抜きます。

そのアクションもCG無しで小細工無しのストレート勝負。まさしくスタントマンが体を張った危ない!と思えるアクションが随所で炸裂。

妻を探すにしても当時は携帯も今ほど普及していない時代。だからこの時ならではのサスペンスですし、ジェフの孤立無援の状況が際立ち、全編緊張感に満ちていました。

J・T・ウォルシュの悪役も必見。田舎ならではの人目に付きにくい場所で道行く人々を誘拐し金を巻き上げ、殺人にも躊躇がない。保安官や自分の家族も言葉巧みに騙し、まさにサイコパス。彼の存在が面白味を更に引き出しています。

久しぶりに見ていると思い出した場面も多く、改めてかなり面白い作品だと実感。お勧めの一作ですね。
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