このレビューはネタバレを含みます
この作品を通して、映画の存在意義というものを改めて考えさせられた。
娯楽だけではない、この社会への主張と個人の無力感に対する絶望を感じた。
現実を知ることの重要性も学べたが、一方で
映画やドラマを通して夢を見る事の希望や胸のときめきの素晴らしさも大切に持っておきたいとも思った。
多面的な人間を「面白い」と思えるようになりたい。今はまだ、性善説に取り憑かれているかも。
河合優美さんが実際に存在する役を演じるにあたって、毎日今日もよろしく、行ってきますとお祈りして撮影に向かっていた。と知って役に真摯に向き合うことの美しさを感じた。文字が読めないかけないというのも薬物中毒というのも難しい役どころだ。
仕事契約のサインをするところ、書く場所がわからなくて書く前に自分のほっぺを手の甲で触る(かく?)ところがアンだった。
わからないと言えない→チラチラ見る。
教えてもらって恥ずかし→顔を触る?
アンのお母さんが職場にきた後、
下駄箱で上司の方とお話ししていたシーン
涙が勝手に出てきて、すみませんとしか言えない感じがリアルだった。
お母さんを殺そうをするシーンは、
どうやったらリアル感が出るのだろう。
「なんで?」という短いセリフにどう感情を乗せられればいいんだろう。