このレビューはネタバレを含みます
映像、美しい。役者も素晴らしい。物語は若干難解。
いや、難解というか、この時代の情報や人物背景的なものを知ってから見た方がより楽しめる内容だと思う。何しろ、時間軸が進んでいるのに、種明かし的回想が要所要所で入るので、時間軸が戻るのだ。進んで戻っての繰り返しが多い映画は少し疲れる。あと、結果的に共産主義が勝った的な内容なのか？そこは理解しきれなかったが、ソフトなプロパガンダにも思える映画だった。
しかし、どの作品でも思うが、この時代の日本軍のやって居る事は本当に破滅への道だなと思うのと同時に、その日本の植民地支配から自国を取り戻そうとする人、日本側について生き残ろうとする人など、人々の生き方の選択もまた１分１秒の差で人生を変えていくのだなと改めて思う。
面白い映画だったのだが、内容は少し物足りない部分もあり。なぜ彼らは共産主義を支持しているのか、なぜ相手をそこまで信頼するのか。何かそういう信じる、信じたいという強い想い的なものはなく、とにかく淡々と進むという感じがちょっと気にかかった。結局は利害関係であり、思想信条がそうだからで片付くのかもしれないけど。そういう意味では、回想は最後の最後の１回で良かったんじゃないか？他の回想はむしろ予想付いてた内容なので不要では？とか、時間が経ってから疑問点がいくつか出てきた映画だった。
