まぁ“家族”…“祝祭”…“食”といったワードが次々と浮かぶモダン・ホラー作品なので行き着く先はある程度は想像できてしまっていたものの(笑)いやぁ~面白かったですねぇ~♪
監督が“静かなる狂気”こと“ミヒャエル・ハネケ”伯楽の薫陶を受けている事を大いに実感するオープニングでの『ファニーゲーム』感なんて「とても素晴らしいセンスやねっ!」とニヤニヤしちゃいましたし(笑)
まぁやはり行き着いた先は想像の範疇を越えるものではなかったんですけど(笑)ソコに行き着く迄の1週間を終末へのカウントダウンさながらに刻一刻と迫りくる静かな恐怖というスリリングさを携え描かれた作風は、終始静謐なタッチながらもグイグイ引き込まれる不思議な面白さに充ち溢れていましたね~。
どこか【本当は恐いグリル童話】なんかを想起してしまう寓話的な不気味さといい、何かドス黒いものが渦巻いているのは実感していながらも平静を装い食卓を囲む事の尋常ならざる異様さといったら…ゾクゾクが止まりませんでしたYo。
でも一番心を揺さぶられたのは主人公のふくよかな少女が料理研究家の叔母を頑なに信じ健気にダイエットに励む姿でしたでしょうか。
「冷蔵庫の中を覗いたらアカン!冷蔵庫の中は誘惑で一杯やから……覗いたらアカンてぇ~!」
と見ていて勝手に身悶えしてしまう程の愛くるしさで(笑)
?「……本当に?」
俺「オッ!?オギノ~…目…ちゃん?」
荻「やっぱり…分かる?ちょっと太っちゃったんだ…」
俺「えっ!?いやっどぉ~…だろ(笑)それにオギノ目ちゃんは元々が痩せ過ぎだったから、ちょっと太るぐらいが丁度い」
ブウゥーン!(右フック一閃)
俺「ブッフォ!?イテテっ…オギノ目ちゃん何を?(笑)」
荻「ごめんなさいトモくん。いきなり体重が50kgも増加しちゃったから体のコントロールが効かなくて…」
俺「そいつぁ~…困ったもんだね(笑)まぁでも50kgなんてアザラシ一頭分くらいと思えば可愛いもん」
ズドォーン!(右ストレート一閃)
俺「ブヘェッ!…イテテっ…いやっ物の例えの一種でね(笑)」
荻「アザラシとか言うな。」
俺「気を付けます…」
荻「やっぱりこんなアタシじゃ…こんなアタシじゃ…ウウッ(泣)」
俺「オギノ目ちゃん!泣かないでおくれよ!俺にとってオギノ目ちゃんは痩せてようが太ってようが大切な存在っ」
ショ~リュ~ケン!(昇竜拳)
俺「ブホォッ!」
荻「トモくんごときに憐れみを受けるようじゃもう駄目ね……痩せよ。じゃ。」
俺「…オッ…オギノ目…ちゃん…“ごとき”は……まっ…いっ…か…」
もうギブアップ。