一日に二本もフランス映画を視聴するという貴重な体験をした三遊亭呼延灼です．こんばんわ．
夫人，特に政治家の夫人は影から夫を支え三歩下がって歩く事が当たり前とされた時代の最後の世代だったベルナデット・シラクさんの物語．OPで事実を基にしたフィクションとの注意喚起されることから，映画的演出は多々盛り込まれているでしょうが，それが本作ではいい効果を出してます．仏映画らしくお洒落でスマート．合唱で状況説明したり，昔のニュース映像にドヌーブさんを混入させたり，はたまた画質を当時に合わせたり．『私がやりました』でも確認できたポリコレに穢されていない仏映画が，視聴できて大変満足でございます．大統領夫人覚醒がテーマなんだからポリコレのど真ん中走ってるはずなのに，ポリコレ臭しないってのはなかなかに頓知の効いた話だと思うんですがね．どんなもんでしょ．
にしてもカトリーヌ・ドヌーヴさんのフットワークの軽さには感心させられます．なんか毎年主演作が公開されてるし，『真実』で本邦にロケ来たり．フランス人の良心として，死ぬまで現役を貫いていただきたいもんでございます．
