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戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版のセレクトのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ホロコースト映画の傑作。まさか自伝を元に作られているとは知らなかった。
正直、あまりにも残酷で前半キツかったが、最後まで見なければと思い、奮起した。

映画とは言え、車椅子のおじいちゃんを窓から落として家族を殺すシーンや、廃墟と化したワルシャワ市街を彷徨うシュピルマンなどなかなか強烈な映像だった。また、エキストラの方々の描写もリアルで鑑賞中ずっと胸が苦しかった。

何より一番怖かったのは最初はシュピルマンも私も爆撃音や銃撃音でビビっていたが、途中からそれらに慣れてしまったことだ。実際の戦時中の日常生活もおそらくこんな感じだったのろう。

シュピルマンは周りの人から色々と命拾いしてもらったが、結局助けた人たちは死んでしまう。シュピルマンの唯一とも言って良い才能であるピアノは亡くなった人、助けてもらった人への弔いのように感じ、ピアノの音が五臓六腑に染み渡っていった。

今作のような戦争映画は数年に一度は見てみたいものだ。
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