セレクトさんの映画レビュー・感想・評価

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おもちゃの国(2007年製作の映画)

4.0

12分くらいの尺で、よくこんなにも数種類のテーマを並べ収めたなと驚いた。

列車に乗ってたユダヤ人の子供をドイツ人の子供だと信じて疑わず列車から降ろすナチス。これだけで、ナチスのユダヤ人の迫害は愚かで
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.7

アメリカで誰もが通ると言われている「オズの魔法使い」の映画化。

いわば映画史を語る上で重要な作品であり、今なお愛され続けている。ウィキッドの復習を兼ねて初鑑賞した。

竜巻で飛ばされた家の扉を開ける
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オズ はじまりの戦い(2013年製作の映画)

3.8

オズの国での魔法に対して、オズは現実世界の技術で挑んだ。そこに痺れる、憧れる。

オズ(1985年製作の映画)

3.9

「オズの魔法使い」の続編の小説を映画化した作品。

美術やキャラデザイン、視覚効果が私好みのキラキラとした色彩感覚で施されていた。特にモンビ女王の顔コレクションの部屋はヴィジュアルとして強く印象に残る
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SUGARCANE/シュガーケイン(2024年製作の映画)

3.9

カナダのミッションスクールで起こった先住民虐待事件の真相を迫ったドキュメンタリー。

本来は弱者を救うはずの聖職者が虐待やレイプを子供に犯すというとんでもない実態が明らかになる。先住民の言語を奪い、文
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ジョン・レノン 失われた週末(2022年製作の映画)

3.5

ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた時期、失われた週末を当事者である秘書のメイ・パンの証言をもとに作られたドキュメンタリー。

オノ・ヨーコの策略というか、こんな裏側があったのかと驚くばかり。ト
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大ヒットブロードウェイミュージカル「ウィキッド」を映画化した。

魔法の国オズのシズ大学でエルファバとグリンダが出会い、徐々に親交を深めていくが、オズの魔法使いによる恐ろしい計画により、2人の距離が引
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エルトン・ジョン:Never Too Late(2024年製作の映画)

4.0

エルトン・ジョンはキングスマン2作目に出演したり、タロン・エガートンが演じたくらいの知識しかなかったが、十分に楽しめた。

2022年のドジャースタジアムで行われた北米ラストコンサートの前にエルトンの
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

どうしようもない奴らだけど、愛おしくも感じてしまう。

ロシアのボンボンのイヴァンと水商売として働いているアノーラ。最初は客と奉仕者の関係だったのが、徐々にお互いの距離がセックスによって縮まり、ついに
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GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

3.9

昔の香港のような雑多な近未来の世界観が物語にマッチしている。

話は難しいものの、人間と機械(AI)の自社と他者の境界線や人間の進化によって文明が生まれるがサイボーグにはできないなど哲学的要素が濃縮さ
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1972年ミュンヘンオリンピック。平和の祭典のはずがまさかのテロが発生する。
緊迫感・臨場感が半端なく伝わる95分。

この事件があったことが知らず、内容や結末は全く知らずに鑑賞した。スポーツ報道局に
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

4.3

ホロコーストから逃れたハンガリー系ユダヤ人がアメリカンドリームで、とある富豪に気に入られるが、、、
架空の人物による伝記映画だが、215分の長尺で内容が濃い。一回見ただけじゃ演出の引き出しの多さに気づ
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.4

ロボットと生物。全く性質が違うタイプが徐々に調和を生み、愛を育む素晴らしいアニメーション。

現実世界の人間同士が分断対立に陥っている中、この作品は普遍的でありながら様々な重要なメッセージを残してくれ
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正義の行方(2024年製作の映画)

3.8

警察、弁護士、記者。それぞれの視点から飯塚事件の真相の行方を探るドキュメンタリー。

この作品の中に描かれている証言も重要であるが、色々と調べる中で、この映画では語られていない情報も取得することも必要
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大きな家(2024年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「14歳の栞」の監督が手がける、児童養護施設で暮らす子供達を密着。

今作は年代がバラバラで、様々な価値観を持っている。親を若くして亡くしている子や親はいるんだけど全然会っていない子供など背景もバラバ
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

孤独な犬がとあるロボットを購入することによって人生が豊かになるが、、、
ノスタルジックに入り浸る、出会いと別れのお話。

アニメーションの素朴なタッチで、色々な映画のオマージュを掲げており、ショットも
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ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

4.5

軍用基地を作ることを名目に昔から代々住んでいた居住地が壊されるという恐怖。
日本ではある日突然、住んでいる家が壊され、追い出される光景なんて聞いたことないが、ヨルダン川西岸地区では恐ろしいことが起きて
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ギャベ(1996年製作の映画)

3.8

ギャべとはイランの遊牧民が織る絨毯のことでペルシャ絨毯と違って、カジュアルで素朴なデザイン性となっている。

ここまで、色を強調した映画は珍しい。画面に自然や文明全てが、色鮮やかに映し出されており、飽
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.0

トランプから学ぶ帝王学。

現職の第47代アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプが頭角を表した70~80年代を分かりやすく描いている。
プロパガンダでも批判的な映画でもなく1人の人間がある人の出会
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リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ系のアメリカ人が祖母のルーツを探るべくポーランドに向かう小さなロードムービー。

ロードムービーとしての規模感は狭まるけど、扱うテーマは非常に壮大で、簡単には解決できない問いを投げかける。本当の
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母たちの村(2004年製作の映画)

3.7

アフリカの悪しき伝統的習慣の女子割礼を題材にした作品。

勉強不足で、割礼というのを知らなかったけど、こんなにも酷い風習があり、今でも行われているとは信じられない。麻酔などを使わないで、直でやるという
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聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

モハマド・ラスロフ監督がイラン政府に罰せられても、命懸けで映画を製作した渾身の一作。

現在起きているイランの反政府デモを背景に、一丁の銃を巡り家族の崩壊を描くなんとも恐ろしい映画。実際に投稿されたS
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あの歌を憶えている(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

若年性認知症を患っている男と過去の凄惨なトラウマの記憶が忘れられない女が交わる、ハートフルな円熟味のあるラブストーリー。

実力派2人の演技がパズルピースがハマったかのように相性が良い。記憶の捉え方が
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.1

生と死の概念を尊厳死に関する題材で、具象化し、心揺さぶるヒューマンドラマに仕立てた良作。

初ペドロ・アルモドバル作品だったが、まずは豪華なセット・衣装がシンボリックとして際立っており、監督のアートの
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

3.7

松村北斗の支配力と松たか子の茶目っ気のある演技によって支えられた。

タイムトラベルものは取り扱いが難しいと思っており、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」でも感じたことだが、自分が設定を深く考え
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インディア・ソング(1974年製作の映画)

3.1

前衛的で、理解が難しい作品。

めちゃくちゃゆっくりパンするカメラ、フレーム外のセリフ、鏡の固定など結構独特な演出があったが、話の内容をいまいち掴めず、前半寝てしまった。
どうやら催眠術的な映画として
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カノア 恥ずべき事件の記憶(1976年製作の映画)

4.3

冒頭からこの話は実在の事件と分かり、記者がその事件の詳細を電話で受けているところから始まる。数千人の村人たちが五人の若い登山者に集団リンチをしたという字面を見て驚愕した。何故そういった経緯になったのか>>続きを読む

グランメゾン・パリ(2024年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

本場フランスで三つ星を狙う東洋人シェフたち。

ドラマの尺があれば人間関係や料理シーンもふんだんに使えるけど、映画だとなかなか難しいと思っていたが、今作はものの見事に料理と尾花の成長の両輪を絶妙なバラ
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高校(1968年製作の映画)

3.6

やや演出がかっているような気もするが、60年代アメリカの中流階級の高校の生活を覗くというのは面白い。

謎の授業や古い慣習や先生と生徒のパワーバランスはアメリカも日本にもあったんだなぁと。この当時から
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

3.6

奇跡のような原体験。
ファンタジーさながらの優美な映像体験。
11歳の子供が家族を生々しくも、初々しい視点で見つめ直す。

前半が説明過多だったが、まるで三途の川のようなあのシーンは印象に残る。

デリカテッセン 4Kレストア版(1991年製作の映画)

4.0

フランスのブラックコメディということで、キャラが濃かったなぁ〜。
特に肉屋の店主の顔芸は見事の一言。

ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.8

爽快!痛快!アクション!

ちょうどいい塩梅のアクション映画はやはり年に数回は見たい。
ただ、関係ないやつまで巻き添えくらってるのはいただけないかも。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

3.5

ゴリゴリのSFにラブストーリーとアイドルを組み合わせた当時としては異色のアニメ。

正直そこまでハマらなかったが原画に庵野秀明が参加してたからか、戦闘描写は凄かった。
また、ミンメイの歌もアイドルソン
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セブン 4K版(1995年製作の映画)

4.1

初鑑賞。

大どんでん返しというほどではなかったが、先が読めない展開から、ラストに至るまでの経緯というのが壮絶だった。

キリスト教の教義をそこまで知らなくても、七つの大罪というものは知っている。混沌
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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

4.0

初相米監督作品。

とある孤独な老人を仲良し小学生3人組が観察して、「死」に初めて向き合い、成長の過程を描く。

確かに、小学生の時には死というものが実感がなく、私もよく分かっていなかった。この映画の
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