わずか26ショット➕長回しで監督としての存在感と作家性というものをはっきりと表してる。
正直この映画を観ただけだと分からなかったが、大寺さんの解説を聞いたおかげで、社会的背景やミクロシュ・ヤンチョー>>続きを読む
最近、本格的に寒くなったので、夏を感じられる映画を観て、温まりたかった。
前作からディテールの変化など精密に制作されてるのがよくわかり、ポリネシア文化を学ぼうとフィールドワーク迄する徹底ぶり。異文化>>続きを読む
踊って歌って楽しんで!
ディズニーらしいワクワクするような物語で楽しめた。
とにかく透き通るような海の描写は美しかった。
あまり意味のなさそうな長回しや主人公の内情の変化についていけなくなったが、ラストの主人公が歌う音楽は響くものがあった。
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ワルシャワ公営団地に住む人々の選択と運命の物語。
どの話も琴線にふれるような良質で、繊細ながらも洞察的・探究的な試みで、ヒューマニズムを描き出したキエシロフスキの芸術のような作品群。
個人的にはエ>>続きを読む
カタルーニャの晴れ渡る大地と無邪気な子供達に癒される。一方で、太陽光パネルの設置をめぐり、桃農園の土地を開け渡さらなければならなくなった。
地元北海道でも、もともと畑作だった土地が太陽光パネルで埋め>>続きを読む
無口で孤独な男が盗聴という仕事をしていくうちに徐々にのめり込んでしまう訳だが、ちょっと見逃したシーンが多いので、また鑑賞します。
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荒涼とした土地にポツンと佇むカフェがあった。
何もなかったカフェだったが、ヤスミンが店に訪れたことで少しずつ変化が起きる。
なんともノスタルジックで、人の温かみを感じられる映画なんだ。あらゆる人種>>続きを読む
この問題をどうやって解決するのか?
統合失調症を患った姉とその両親を弟が20年以上撮影続けていた。姉に精神科で診療することを薦める弟とそれを拒否する両親。家族としてどう向き合うのか正解かどうかも分か>>続きを読む
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9つの愛の物語を見事に一本の映画としてまとめ上げた。たいてい、キャストが多い群像劇はキャラの識別や関係性が曖昧になりがちだが、今作は超豪華俳優陣と脚本によってキャラの特色や関係性が1回見ただけで理解で>>続きを読む
SSUの最後?になるかもしれない作品。
なんやかんやあったSSUだった。見てない作品もあるけど、個人的には好きです。
今作は結構アクション映画として面白くて、人間が野生に目覚め、アメコミ作品には珍し>>続きを読む
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あまりにも有名なタイトルと主題歌。
日本アニメの地位向上にも貢献したと言われる銀河鉄道999を鑑賞。45年も前の作品なので、設定や価値観にやや古さが見られるものの、冒険活劇として楽しく見られた。>>続きを読む
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ギリシャによる変な映画。
冒頭から女性二人がディープキスしてから唾を汚く飛ばし、動物の真似をする。このシークエンスからただものではないと感じた。
主人公の性の目覚めと父親の死の対比を癖のある描写で>>続きを読む
大理石の男の続編。
前作は共産主義社会のポーランドをベースに描かれたドラマだが、今作はポーランドの労働組合「連帯」のストライキから発展し、共産主義の終焉につながる出来事を描いた社会派映画。
前作はウ>>続きを読む
最初と最後は面白い。
ポーランドの現代史や社会的・文化的背景を知識として入れればもっと面白く見れたのかもしれない。
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上質なフィルム・ノワール。
全体的に超渋い作品に仕上がっているが、大きく二つの要因があると思う。一つはジャック・ニコルソンの存在感。顔が渋い。私立探偵として、ロサンゼルスの水資本の陰謀を暴き出すのだ>>続きを読む
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絶望的なラストにひれ伏す。
ドイツ軍から逃げるために地下水道を使うが、毒ガスが撒かれたり、悪臭がひどい。息が詰まる思いでずっとみなければならない。リーダーみたいな人が先頭に立ち、一列に隊を組むが、迷>>続きを読む
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アンジェイワイダの最高傑作とも呼び声がある本作を鑑賞。
チブルスキーのサングラスがずっと印象的で、ポーランドのジェームズ・ディーンと言われるだけある。若者の象徴的な俳優を起用することで、青春映画にポ>>続きを読む
痛快エンタメ作品!!
毒をもって毒を制す。まさに勧善懲悪の世界。同時期に「地面師たち」もヒットした頃から比較されそうではあるが、まだそちらは未見なので、見てみたい。
熊沢が頼りない公務員から、ビリ>>続きを読む
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シドニー・ルメットが描くテレビ業界・資本主義の闇。
現代ではテレビ業界からSNSメディアに変わっただけで、視聴=お金稼ぎという意味では全然変わってない。そして、ビールが社長に洗脳されるシーンでの国家>>続きを読む
横浜流星五変化。
藤井道人監督の社会的問題をテーマにエンタメ作品として何本か撮ってあるが、今作はよりエンタメ色が強がったように思える。人を信じることに関して、素直で真正面に捉えた。他の方のレビューに>>続きを読む
登場人物みんな狂ってます。
歪んだ愛情というか、独占欲の暴走が連続殺人のトリガーとなる。みんな衝動的すぎない?とは思った。また、全体的に迫力や緊迫感に欠けて、野咲が同級生を殺すシーンもセリフや演技が>>続きを読む
本来は十月革命の50周年を記念して、製作される予定の映画だったが、ヤンチョー監督は十月革命の映画ではなく、戦争そのものを撮った。もちろん、ソ連では上映禁止を喰らったわけだが、当時のソ連に楯突ついてまで>>続きを読む
奇妙で気味の悪い世界。
故人代行サービスを行なっている謎の集団。
それに加えて、終始セリフが棒読みで無感情のまま突き進むのが不気味さに拍車をかけている。
また、その世界観に男性優位性も加えられて、話>>続きを読む
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マキシマスの死から16年。
前作からGGやVFXなどの映像技術が向上し、コロシアムの戦闘描写がより迫力が増し見応えがあった。特にヒヒやサイ.サメなどの野獣と人間の戦いは新鮮で見事だった。サイとの戦闘>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
池袋の巨大IMAX GTで鑑賞。
この作品だけはIMAXで見なければならないと思い、公開10周年記念で再上映されたことに感謝。
軽い宇宙旅行に行っているような感覚。ロケット打ち上げから5次元世界ま>>続きを読む
不老不死による弊害。
不老不死になることはわたしにとっては嬉しいことであるが、どうやらその弊害を教えてくれる映画のようだ。誰にも理解してもらえないので、親しい友人も恋人もできない。娘の老化を見るのも>>続きを読む
まさに超大作!!
クロード・ルルーシュ渾身の一作。第二次世界大戦前から戦後に至るまでのそれぞれの人間模様を世代を超えて繋がるスペクタル。
群像劇として、多くのキャラクターが登場するので、関係性が複>>続きを読む
こんな面接は嫌だ。
結構強引でありながらも、エンタメとして見て楽しかった。断片的な情報を切り取って、その人を評価する流れが、昨今の兵庫県知事選ともリンクして、なんてタイムリーな話題なんだと感じた。色>>続きを読む
ジャン・ルノワール監督作品初鑑賞。
ブルジョワ社会の色恋や享楽を等身大に描いたもので、不謹慎・低俗という理由から上映中止に追い込まれたりもした。
何より、カメラワークが凄い。舞台の奥行きを生かして>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
こんな悪夢は嫌だ。
ひと昔の都市伝説で、同じ顔をしたおじさんを夢の中で見た人が多数報告されたというのがありましたね。それが元ネタが知らないけど、今作は中年のおじさんであるポール役のニコ・ケイがいい味>>続きを読む
抑圧された女性社会に痛々しい中絶シーンが印象に強く残る。
「あのこと」と同じくらい生々しかった。
中絶という社会的なテーマを扱いながら、謎の人物が度々挿入されるミステリー要素を入れる意図がよくわから>>続きを読む
これ本当にドキュメンタリー?というくらい、三角関係に深く潜入していく。カメラとか普通にバレそうなんだけど、夫と不倫相手の日常をどのように撮影したのか気になる。
不倫がバレるとギクシャクするのが普通だ>>続きを読む
終末と化した未知なる言語の世界で砂漠の真ん中で置き去りにされた黒人女性の物語。しかも檻の中に閉じ込まれているというおまけ付き。
セリフがよくわからない状態で、話が進むので、それぞれの観客の頭の中で補>>続きを読む
時代はアメリカ南北戦争。アメリカ北西部の未開拓地で、北軍の志願兵隊が偵察を行う。
南北戦争を扱う映画を初めて見たので、この当時の戦闘や銃は興味深かった。
ずっと戦闘してるわけでなく、真の敵は退屈と>>続きを読む
とにかくしんどい、辛い、暗い。
セリフも劇版もそんなに無く、オームの生活ぶりを淡々につい映し出している。
不法移民の労働搾取や介護問題の現実を目の当たりにした。ラストの悲痛な叫びが心苦しくなる。>>続きを読む