軍用基地を作ることを名目に昔から代々住んでいた居住地が壊されるという恐怖。
日本ではある日突然、住んでいる家が壊され、追い出される光景なんて聞いたことないが、ヨルダン川西岸地区では恐ろしいことが起きて>>続きを読む
ギャべとはイランの遊牧民が織る絨毯のことでペルシャ絨毯と違って、カジュアルで素朴なデザイン性となっている。
ここまで、色を強調した映画は珍しい。画面に自然や文明全てが、色鮮やかに映し出されており、飽>>続きを読む
トランプから学ぶ帝王学。
現職の第47代アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプが頭角を表した70~80年代を分かりやすく描いている。
プロパガンダでも批判的な映画でもなく1人の人間がある人の出会>>続きを読む
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ユダヤ系のアメリカ人が祖母のルーツを探るべくポーランドに向かう小さなロードムービー。
ロードムービーとしての規模感は狭まるけど、扱うテーマは非常に壮大で、簡単には解決できない問いを投げかける。本当の>>続きを読む
アフリカの悪しき伝統的習慣の女子割礼を題材にした作品。
勉強不足で、割礼というのを知らなかったけど、こんなにも酷い風習があり、今でも行われているとは信じられない。麻酔などを使わないで、直でやるという>>続きを読む
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モハマド・ラスロフ監督がイラン政府に罰せられても、命懸けで映画を製作した渾身の一作。
現在起きているイランの反政府デモを背景に、一丁の銃を巡り家族の崩壊を描くなんとも恐ろしい映画。実際に投稿されたS>>続きを読む
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若年性認知症を患っている男と過去の凄惨なトラウマの記憶が忘れられない女が交わる、ハートフルな円熟味のあるラブストーリー。
実力派2人の演技がパズルピースがハマったかのように相性が良い。記憶の捉え方が>>続きを読む
生と死の概念を尊厳死に関する題材で、具象化し、心揺さぶるヒューマンドラマに仕立てた良作。
初ペドロ・アルモドバル作品だったが、まずは豪華なセット・衣装がシンボリックとして際立っており、監督のアートの>>続きを読む
松村北斗の支配力と松たか子の茶目っ気のある演技によって支えられた。
タイムトラベルものは取り扱いが難しいと思っており、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」でも感じたことだが、自分が設定を深く考え>>続きを読む
前衛的で、理解が難しい作品。
めちゃくちゃゆっくりパンするカメラ、フレーム外のセリフ、鏡の固定など結構独特な演出があったが、話の内容をいまいち掴めず、前半寝てしまった。
どうやら催眠術的な映画として>>続きを読む
冒頭からこの話は実在の事件と分かり、記者がその事件の詳細を電話で受けているところから始まる。数千人の村人たちが五人の若い登山者に集団リンチをしたという字面を見て驚愕した。何故そういった経緯になったのか>>続きを読む
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本場フランスで三つ星を狙う東洋人シェフたち。
ドラマの尺があれば人間関係や料理シーンもふんだんに使えるけど、映画だとなかなか難しいと思っていたが、今作はものの見事に料理と尾花の成長の両輪を絶妙なバラ>>続きを読む
やや演出がかっているような気もするが、60年代アメリカの中流階級の高校の生活を覗くというのは面白い。
謎の授業や古い慣習や先生と生徒のパワーバランスはアメリカも日本にもあったんだなぁと。この当時から>>続きを読む
奇跡のような原体験。
ファンタジーさながらの優美な映像体験。
11歳の子供が家族を生々しくも、初々しい視点で見つめ直す。
前半が説明過多だったが、まるで三途の川のようなあのシーンは印象に残る。
フランスのブラックコメディということで、キャラが濃かったなぁ〜。
特に肉屋の店主の顔芸は見事の一言。
爽快!痛快!アクション!
ちょうどいい塩梅のアクション映画はやはり年に数回は見たい。
ただ、関係ないやつまで巻き添えくらってるのはいただけないかも。
ゴリゴリのSFにラブストーリーとアイドルを組み合わせた当時としては異色のアニメ。
正直そこまでハマらなかったが原画に庵野秀明が参加してたからか、戦闘描写は凄かった。
また、ミンメイの歌もアイドルソン>>続きを読む
初鑑賞。
大どんでん返しというほどではなかったが、先が読めない展開から、ラストに至るまでの経緯というのが壮絶だった。
キリスト教の教義をそこまで知らなくても、七つの大罪というものは知っている。混沌>>続きを読む
初相米監督作品。
とある孤独な老人を仲良し小学生3人組が観察して、「死」に初めて向き合い、成長の過程を描く。
確かに、小学生の時には死というものが実感がなく、私もよく分かっていなかった。この映画の>>続きを読む
ハンフリー・ボガート演じるハリーとローレン・バコール演じるスリムの渋々コンビがたまらないく相性がいい。実際に公開された翌年に結婚したみたい。
ホークス的女性像の象徴でもあったローレン・バコールのハス>>続きを読む
食で繋がる人との出会い。
ドラマはたまに見てたけど、この作品を映画化するのは驚いた。ただおじさんが美味しそうに料理を食べるドラマをどのような展開に持っていくのか興味が湧いた。
劇映画では孤独とは程>>続きを読む
実写とストップモーションアニメが融合したホラー作品。
過去のトラウマから抑圧された内情が沸々と現実に呼び起こし、ストップモーション映画の創作をしているエラが、猟奇的な行動にでる。
ストップモーショ>>続きを読む
超実写版「ライオンキング」の前日譚。
正直、前作から映像の新しさが見受けられず、ストーリーも目ぼしいものでもないので、飽きが生じてしまった。レビューを見ると、前作からアニメーションのような表情の豊か>>続きを読む
無茶苦茶面白かった。
香港映画の底力を見せつけられたし、変わりゆく香港社会でも、変わらない人情や友情、人の営みというものが映し込まれて大満足です。ベテランと若手の俳優が混合したオールキャストのような>>続きを読む
海外旅行したいなぁ〜!
恋愛したいなぁ〜!
旅先の料理食べたいなぁ〜!
そんな映画でした。
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日米豪華俳優陣によるアンサンブルとリドスコの世界観、そしてハンス・ジマーの音楽が奇跡的に結集し、製作された異色作。
なんと言っても、松田優作の悪役が素晴らしい。映画作品としては遺作ということで、撮>>続きを読む
笑えて、泣けて、タメになるエンタメ作品としてこれ以上ないくらいバランスの良い作品だと思う。
個人的に武内監督の「翔んで埼玉」はギャグが全面に押し出され過ぎて、好きになれなかったが、今作はギャグの加減>>続きを読む
んー、会話の内容がそこまで面白さを感じるわけでもなく、二人がいる部屋に哀愁が漂っているが、ピンと来なかった。わざとかもしれないけど、画面が暗くて二人の男性の表情がよく見えなかった。この短編を軸に長編に>>続きを読む
中国社会における封建制度と家父長制の批判を紅に染まる衣装と提灯で怒りや憎しみ、嫉妬というもので表現している。「紅いコーリャン」よりも紅色というのが記号化されており、キーアイテムとなっている。
コン・>>続きを読む
圧倒的映像美。
デジタルのリバイバル上映なので、なんと言っても映像が綺麗。一面に広がる高粱と、紅い高粱酒と生々しい血が印象的である。特にFilmarksのポスターにもなっているラストシーンの日蝕で照>>続きを読む
性格クソ悪い、めんどくさい映画オタクによる青春映画。
確かに人を見下す点で言えば、「ゴーストワールド」に似ており、監督自身も影響を受けて、性別を逆にした私小説的映画という点でも一致している。「ゴース>>続きを読む
これぞミュージカル映画。
ミュージカル映画としては異例の現場で生の歌声を撮ることに挑戦した。生の歌声を撮ることで、役者の自然な演技を際立たせ、感情の機敏な変化というのも感じやすい。本編のセリフがほぼ>>続きを読む
一昔前のゲーム映像みたいなアニメだった。
インドのアニメを初めて見たが、今作は作り上がりがあまり高いとは思えず、インドのアニメ業界を今作だけで判断するのは難しいが、現状どのような立ち位置にいるのかよ>>続きを読む
ほぼフルCGで美しい自然を表現したチャレンジは見事に成功し、新たな映画の技法を切り開いた。動物のキャラクターはもちろんのこと、草木や水の流れなどもCGで表現できるのかとただ驚きである。最初の日の出のシ>>続きを読む
見応えのあるカンフーアクション!!
あの手この手で工夫を凝らしながら、アクションのサプライズと迫力に相当な造り込みがされているというのが伝わってくる。ジャッキー・チェン本人が選ぶベストアクションシー>>続きを読む
嘘話が生きる希望を見出す。
死後の世界にヘリウムという風船や飛行船で浮かんでいる島々があるようだ。
アルフレッドが死ぬ瞬間を飛行船で迎えに来る演出は粋というか、心に沁みた。