予告通りのめちゃくちゃな平安ファンタジーエンターテイメント作品。
最初からハイクオリティなVFX技術の用いられたニチアサ系統の作品くらいに思っておいたほうが入りやすい。
津田健次郎のナレーションも世界観の理解をかなり補助してくれる。真っ当にやると世界観説明+用語説明+登場人物説明などでかなり複雑になるはずだが、そのへんをナレーションや字幕による説明でかなり容易にし、この作品の方向性をわかりやすく観客に伝えてくれる。
キービジュアルを見て山崎賢人さすがに令和のイケメンすぎて浮かないかな、と思っていたが、全くの杞憂だった。
ヘアメイク・衣装・舞台などの強力な応援もあり、特に浮いたりしているようには感じられない。ただただかっこいい。特にキービジュアルにも用いられている髪を下ろしたシーンのかっこよさは流石。
各登場人物間の関係性の描写も丁寧で、今作の晴明と博雅もこれはこれで良い。
とにかくわかりやすさに重きを置いた作品で、予習など特にせずともかなりさくっと観られるエンターテイメントとして良かったと思う。
衣装・ヘアメイク・美術はもちろん、VFX技術も素晴らしかった。
ところどころめちゃくちゃな演出に笑ってしまったが、そういうところまで含めてエンターテイメントなのだと思う。
山崎賢人ファンには特におすすめの一作になっているように感じた。
