必要以上にカラフルなロマン溢れる平安時代。
極彩色がビビット過ぎて、平安時代の荘厳さに欠ける。
学生時代の安倍晴明が、変死を遂げた特待生と、消えた女王の行方を探るミステリー。
要所要所に派手シーンはあるものの、形代操ったり式神繰り出しまくったりする様なスピリチュアルド派手アクションではなく、あくまで探偵ものとしてのミステリーが主軸であった。
だが、クライマックスの呪術バトルは、白組チームの手腕が遺憾無く発揮されていた、見事だった。
この映画における呪術とは、潜在意識を操ることで術者が幻覚を見せるというものであったのだが、この辺りのメカニズムを語ってた安倍晴明は、マジだったらフロイトやユングより千年近くも前から意識・無意識を理解してた訳だよね。
恐るべし、安倍晴明。
急急如律令。