MaruyamaRyo

パーマネント・バケーションのMaruyamaRyoのレビュー・感想・評価

3.0
世界で一番有名な卒業制作映画。

一時期、ジャッキー・チェンばかり見ていてはダメだと思い、ゴダールなど「深そう」な映画を訳も分からず見ていた。これもその一つ。

凄いのはこの映画、元々は卒業制作として作られたが、出来の良いので一般公開されたらしい。要は自分たちの卒論が世界の書店に並ぶようなもの。

そんなこの作品の中身は、やはり超イキっている。
俺が思うカッコいい構図、セリフ、シーンで埋め尽くされている。芸術祭で出典されてるような映像作品を思い浮かべてもらえればOK。

退屈といえば退屈だが、意外と通して見れてしまう。
理由は謎の緊張感だと思う。終始、不気味なBGMが流れ、出てくる人間も狂っている。精神病の母親を訪ねるシーンはホラーだ。

この映画が持っているであろう深いテーマは、私には一切分からない。ただ「そんな高尚な映画も愛せちゃう私」を感じることが出来るので、そういう意味でオススメだ。

ただ冒頭のダンスシーンは掛け値なしにかっちょいいので、YouTubeとかで見てほしい。
MaruyamaRyo

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