じゅんP

パーマネント・バケーションのじゅんPのレビュー・感想・評価

3.4
主人公の小賢しさ(というか小賢しい主人公が被写体として映り続けることで作品全体に跨がった小賢しさ)は鼻につくんだけど、うらぶれた街をこいつが歩くと、悔しいかなその風景は様になる。

現実に疲弊した不安定な時代の不安定な大人たち、金属がかき鳴らす不協和音…心と体が異なるペースでふらふらと歩き回り、虹の彼方におぼろげな夢を見る。

ジャームッシュが描く思慮深い人も騒がしい人も、既にこの頃から総じて魅力的。
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