「あぶない刑事」の最終作宣言なんてジャッキーのアクション引退宣言みたいなモンなんですからいくらでも帰ってきてくれてOKです。
開幕すぐからあぶない刑事のテーマが鳴り響き「ランニングショット」が流れて過去作の映像が流れて過去作のオマージュショットが連発されて女の子走りの超カッコいいバージョンみたいな独特な柴田恭兵走りが見られて、レパードが爆走し、舘ひろしがハーレーにショットガンでやってくるといった「あぶ刑事」ファンが見たいものがしっかり提供されるファンムービーの鑑みたいな作品でした。
ストーリー面のイマイチさを補ってあまりあるファン接待の塊という点では「CITY HUNTER新宿private eyes」と同系統の作品です。
それにしてもタカとユージがすごい。
当時のまんまのスタイルの良さとカッコ良さ。
バディが2人とも当時のイメージを維持しているなんて奇跡的です。
舘ひろしはダンディ鷹山だから歳を取ってもいいんですが、柴田恭兵がいまだにあの軽さを維持しているのが凄すぎます。
74と72やで。
しかし真に凄すぎて恐ろしいのは仲村トオルです。
もう大御所俳優と言われてもいいのにいまだにトオルと呼び捨てにされて違和感のない青二才感、新人感、後輩感がナチュラルに似合う仲村トオルに戦慄しました。
コールドスリープでもしてるんか?と思いましたよ。
ストーリーはざっくり言うと「赤ちゃんに乾杯」的な感じです。
土屋太鳳もよかったです。
とにかくタカとユージのイチャイチャを延々と見続けられるキュートさが素晴らしかったですね。
もう舘ひろしと柴田恭兵が元気なうちはガンガン続編を撮ってもらって、その後も「おかえり寅さん」みたいなの撮って欲しいですね。
おっさんおばさんがノスタルジーに浸るための映画ですがしっかりとそのオーダーをこなした作品でした。