関市のマーゴで行われた先行上映にてお先に鑑賞させていただきました。
怪獣映画の監督になることがかつての夢だった市役所職員の主人公山田。
そんな山田が紆余曲折ありながらご当地怪獣映画作りに奔走する物語。
田舎ならではの田園や長良川鉄道のワンマン電車が走行するその土地ならではの景色を切り取ったシーンは前作の「実りゆく」と同様にとても美しかった。
刀鍛冶の鍛錬場や鵜飼の鵜も出て来て、関市の伝統ある文化にも少し触れてます。
鵜の鳴き声はじめて聞いた笑
コメディ要素も多く散りばめられていてクスリと笑える工夫や台詞回しが多く、飽きることなく楽しく観れた。
主人公、山田役のぐんぴぃの演技もすごくよかった。
岐阜弁がめちゃくちゃ上手で違和感がなくてすごいと思いました。
後半からラストにかけてスピード感のある怒涛の展開で見応えもあるし笑えるしまさかの展開も用意されていて、これを映画館のスクリーンで観れてよかったなと思いました。
ご当地映画、怪獣映画、特撮の常識を尽く破壊する勢いと熱意、そして郷土愛、怪獣愛、特撮愛をひしひしと感じることができます。
あとご当地映画ってこんな風に作られるのかーと舞台裏を垣間見ることができて勉強になりました。
エキストラに沢山の席市民の方々が出演されているので関市民の方は知り合いが出ていないか探しながら観るという楽しみ方もできますよ。
地元の方じゃない人でも田舎の片隅にはこんな街があって、どこかで見たことのある風景や、刃物や鵜飼、この地域独特の産業に触れることができて「あぁこんな街があるんだな、こんな人たちが居てこんな産業があるんだな」と新鮮な気持ちで観ることができると思います。