チーズマン

マイノリティ・リポートのチーズマンのレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.7
マイノリティ・リポート、“少数報告”。

冒頭15分ぐらいの近未来描写と設定の説明のところがすごい楽しかった。
それとトム・クルーズ演じる主人公ジョンが過去に囚われた自分自身と対峙するような場面での決断のシーンはうっかり泣きかけましたね。

あらかじめ数時間後に起こる殺人事件を特殊な措置で予知して、殺人を犯す前にその人物を逮捕する。でも、もしもシステムに欠陥があったら冤罪で次々と無実の人を牢屋に入れられることになるから恐いなあ。
でも冒頭でそれがしっかり役に立っちゃう場面を見せてくるのがニクいですねえ。

謎を解いていくにつれて、徐々にこちらの倫理観や人の生き方のようなものを問われていく内容でした。
読み物としてのSFに関しては全くの無知なので観終わって知ったんですが、この原作と『ブレード・ランナー』の元になった原作の人と同じだったんですね、どうりで、と思いました。
個人的にはもっと倫理やその辺をぐいぐい攻めて来てもよかったですが、面白く観れました。

近未来SFとはいえ、なんとなく自分が使ってるところが想像つくようなガジェットやらなんやらの適度なアナログ感が良かったですね。スピルバーグっぽいです。

スパイダーはちょっと怖過ぎるけど。
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