青山

マイノリティ・リポートの青山のレビュー・感想・評価

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.5

ワシントンD.C.市警において、予知能力者"プリコグ"を利用して殺人を未然に防ぐシステムが導入された近未来。刑事のジョンは、自らが人を殺している予知映像をプリコグに見せられ......。


ディックの短編が原作のSFサスペンスです。
原作未読なので詳しくはわかりませんが、どうも原作とはだいぶ変えてあるようで、しかし映画としてとても面白く出来ていたので、変えたならそれはそれで正解なのではないかと思います。
ぱっと見雰囲気でスピルバーグ映画だと分かるほどにはスピルバーグ感が強くはないですが、言われてみればこの娯楽性の高さはスピルバーグかも、という感じ。
全体に静かで知的な雰囲気ながら、設定の説明がてらの最初の事件から本筋に入ってアクションしながらトラウマも抱えながら二転三転して意外性と切なさと感動のあるラストへ......と、実は非の打ち所がないアゲアゲのエンタメだったりして、矛盾するようですが、深いテーマ性で考えさせられながらも頭空っぽで観れました。
設定を利用したSFミステリ的なトリックもなかなか面白かったです。
青山

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