ほのか

WILLのほのかのレビュー・感想・評価

WILL(2024年製作の映画)
4.0
自分の正直な考えとそれに対する現実的な答えを突きつけ合う。まだ絶対的な答えは存在しないけれど、考えることを決してやめない。
そうやって生き物として生きることをやめない。

印象的だったところ。
車で獲物を探して見つけたら車を降りて銃を構える。普段のやり方と異なるそのやり方を「ずるをしている気がする」という。これが生命の輪廻の一部として生きている感覚なんだろうなと思った。(でも銃やん?とも思ったりはしたけども)

「絶対いい芝居はします」という(台詞ちゃうかも)。間違いなく芝居も彼の一部なんだと思った。こうやって言い切ることができるのはなんでだろう。これまでの蓄積? 芝居はどこかの極地に行き着いてしまっているのかな。でもその極地からまたさらに遠くを見ているような感じもした。


福田村事件で1番印象的だったのが東出くんだったのであの映画への向き合い方を観られてよかった。

いろんな人のいろんな言葉がでてくるけど、狩猟への考え方は服部さんの言葉がとてもよかった(声もよかった)。このひとが東出くんが向いている先にいる人なんだとおもう。

映画としてはとても荒削りなドキュメンタリー。綺麗に仕上がった作品ではないかもしれないけど、ドキュメンタリーでみたいのってこういうのだから観られて嬉しい。