めっちゃ良い内容だったな。わかりやすい田舎ハッピー生活や改心した俳優のその後って話ではなく、ずっと矛盾している中混沌とし、苦悩している姿を赤裸々に追った内容だった。
例えば、狩猟は残酷だと思っている。だが肉は美味しくて捕れたらテンション上がってしまう。
自分はマスコミに追われ世間から攻撃され傷ついた。しかし自分は動物を追い攻撃し殺している。
ベテランには狩猟を残酷とは思わない人がいる。東出はその感情に蓋をしたくない。世の中は残酷だということに生きたい。
東出は性欲が理性を抑えられず倫理的に反した罪を犯した。だが不倫後も性欲は抑えられず、ハーフをホテルに呼んでしまう。
人との付き合いは芸能界だけでなく田舎のコミュニティもめんどくさい。自慢するために飲み会に呼ばれたりする。
だが矛盾があることを日々目の当たりにし、受け入れていくことを繰り返しているからか最後は達観的な印象を受ける。恐らく、常に考え続けて己にある固定概念や常識といった呪いを剥がしていくことが今は生きがいになっているんじゃないかなと思わされた。
