混沌、矛盾、葛藤
東出昌大の魂のドキュメンタリー映画
子供たちは、鹿が解体されている様子を見て、「可哀想」と言う。しかし、その肉を食べた時には「美味しい」と言った。
私たちは、スーパーで並んでいる肉をみても「可哀想」とは思わない。それを考えないで済む方がずっと楽だし、ずっと良いから。でもそれで良かったのか。
本作では、猟師は何故存在するのか、何故獣を殺すのか、殺す必要があるのか等、全て説明をしてくれる。その説明を聞いた時、また世界の矛盾を考えさせられる。
世界は矛盾で満ちているし、それを考え続けなければならない。
なぜ生きるのか。
定期的に観て考える必要があるし、風化させてはいけないと感じた。