ファンムービーと捉えれば最高の作品です。
80年代レトロ感のあるデザインそのままに、最新技術が織り交ぜられたガジェットの数々は、興奮せざるを得ませんでした。「ゴーストバスターズ」のビジュアルがどれだけ素晴らしいものだったかを改めて痛感しました。セルフオマージュが不断の物語も本シリーズ好きにはたまらないと思います。
ただ、主要人物が多すぎて各キャラクターのキャラクターアークが上手く噛み合っていない印象を受けました。個々のキャラクターだけに着目すると、一貫した成長ポイントがあるように見えます。しかし、他キャラクターの成長ポイントを踏まえてみると、キャラクター同士で矛盾させ合っていて勿体なさを覚えました。ファミリー向けムービーに、これだけのキャラ数のアークを盛り込むのは不要なようにも思えますが、おかげで小さな山場シーンが何度も訪れた感覚もあったので、とても楽しめました。
「フローズン・サマー」っていうタイトルなら、もっと夏を推して氷バトルの魅力を引き上げてよ…と思ったのですが、邦題しか夏推ししていなかったので、宣伝に釣られた私の敗北です。