こざらさんの映画レビュー・感想・評価

こざら

こざら

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

本作を通して、何事にも自ら境界線を引いてしまっていた自分を恥じました。

身の回りで起きている物事にもっと目を向けることで、自身や家族の事を考えることが出来る…何一つ飾りのない自然体な物語が私に大切な
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劇場用再編集版 ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP(2024年製作の映画)

4.5

「ウマ娘」の設定を最大限に活かした、映画館で観るべき素晴らしい作品でした。

各キャラクターの生い立ちやレース結果は史実に基づかなくてはならないという制約の中で、とても心に響くようなキャラクターアーク
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

初めてのウェス・アンダーソン監督作品でしたが、ただ絵が美しいだけではない、彼なりのメッセージにとても惹き込まれました。

本作は、舞台、舞台の舞台裏、舞台を紹介するTV番組…という多重構成の全編劇中劇
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シン・ゴジラ:オルソ(2023年製作の映画)

3.0

カラー映画をモノクロで観たことで、モノクロ映画のメリット/デメリットが見え、とても面白かったです。

情報量少なくなったことで、ゴジラのテクスチャが際立ったり、物語にカラー版よりも入り込めたように感じ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.0

悪魔との対決を通して自身の罪と向き合うストーリーがとても好みでした。

特に主人公の葛藤は、現代でも多くのエクソシストが抱える問題だと聞いたことがあります。

ただのエンタメだけではなく、考えさせられ
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機動戦士Zガンダム II -恋人たち-(2005年製作の映画)

2.5

恋愛をテーマに大人の駆け引きを描いているはずなのに、物語を端折りすぎて振り回されている様子しか描かれていません。総集編とはいえ、恋愛をテーマに選んだのであれば、重点的にそこを描くべきです。

序盤はコ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.5

今までモンスターバースで培ってきた、地下空洞をはじめとする設定の数々を、活かしきれていないように感じました。

まず地下空洞での戦いは、その世界自体が自然に溢れかえっていて、かつ全てのスケールがデカい
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キングコングが良いキャラクター過ぎます。どちらかというとコングをメインに描いたことで、人間とモンスターの間に上手く接点を作れていたかと思います。

ゴジラが出てくると画面がうるさいです。特に香港での決
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.5

最新作も公開したので、モンスターバースの予習として鑑賞。

「ゴジラ」サイドのモンスターバースは、登場人物がバカばかりで終始イライラするため、期待値低めでしたが、今作はキャラクターがとても良かったです
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.0

キャラクターの下準備をせずに、MCUの展開を真似ている印象を受けました。ストーリーもグダグダだし、キャラクター性もブレブレです。ただ、CGの良さで最後まで飽きずに観れました。

マイケル・ベイ監督の頃
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.0

TVシリーズの単なる延長ではなく、映画のフォーマットに合わせて映像表現を最大限に拡張した作品です。そのため、劇場での視聴をオススメします。

まず、音響が最高でした。本シリーズがサラウンドになるとここ
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.5

ずっと楽しみにしていた、ロルカン・フィネガン監督最新作を満を持して視聴しました。

演出やオカルト設定の面白さは前作に引き続きで、観ていて飽きませんでした。現実をうまく投影したようなストーリーも良かっ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.5

劇場版アニメは、「原作ファン・シリーズファンをどれだけ劇場に連れ出せるか」が重要だと思っていました。

しかし本作はその逆で、「劇場版ファンをどれだけ原作に引っ張り長期IPに出来るか」を重要視して作ら
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ハイキュー!! コンセプトの戦い(2017年製作の映画)

4.0

月島くんの感情を表現する演出が半端じゃないです。音響、カメラワーク等、どれを取っても、あのカットは最高でした。

何度でも見返す作品になるんだろうと思います。

ハイキュー!! 才能とセンス(2017年製作の映画)

4.0

これまで数々の総集編を観てきましたが、一番良い総集編だと思いました。本シリーズを知る上で必要最低限の要素だけを切り取りつつ、今作における一貫とした軸がしっかりとあるので、とても感情移入がしやすかったで>>続きを読む

ハイキュー!! 勝者と敗者(2015年製作の映画)

4.0

キャラクターデザインとテンポの緩急が完璧すぎて、見せ場の度に感情がブワっと引き出される感覚になります。

各キャラクターがとても早いペースで成長していくので、物語の展開もずっと熱い状態を維持出来ている
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アンノウン: 宇宙の起源に迫る、究極の望遠鏡(2023年製作の映画)

3.0

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で撮影した写真を始めて観た時、大学生だった自分はとても興奮したことを覚えています。

「この写真の、このプロジェクトの何が凄いのか」を再認識することができ、楽しかったです
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

4.0

ファンムービーと捉えれば最高の作品です。
80年代レトロ感のあるデザインそのままに、最新技術が織り交ぜられたガジェットの数々は、興奮せざるを得ませんでした。「ゴーストバスターズ」のビジュアルがどれだけ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.5

吉田さん脚本に惹かれ鑑賞。原作未読なので、淡々とカオスが描かれると思っていましたが、とても整理された設定と脚本で、こんな世界に日常を感じることが出来、驚きました。

UAPと共存(?)する日常世界とい
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.0

ミアの、少し背伸びをしてしまうところとか、勝手にわかった気になってしまうところとか…若者ゆえの未熟さ(?)みたいな部分にとても自分を重ねてしまいました。

ドラッグ文化が海外と比べれると浸透していない
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犬人間(2022年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ気持ち悪い、ネジがどこか外れていないと思いつかないラストですね…。中盤の何気ない会話シーンがこの展開の伏線になっているとは…全く気付きませんでした。

設定、展開、尺などはホラー映画として
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機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-(2005年製作の映画)

3.0

「機動戦士ガンダム」では120分以上の尺があったので、ある程度丁寧に描かれていましたが、今作は90分強の尺しかなく、ストーリーラインがゴチャゴチャしています。

総集編版「ガンダムSEED」同様、初見
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機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ロボット系の作品なのに、最終決戦ではロボットを使わない作品は、面白いという謎理論が自分の中で確立してきました。

結局は生身で心をぶつけ合うという展開は、敵味方共にしっかりと深掘りをして、各キャラクタ
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機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

3.5

かなり古い作品ではありますが、私が観た「ガンダム」シリーズの中では一番わかりやすいです。

各キャラクターに焦点を当てた話がしっかり描かれているので、敵味方関係なく皆好きになっていきます。

だからこ
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機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

3.0

今作は、ニュータイプという設定を用いて、死生観をテーマにしていますが、全体を通して掘り下げが足りないため、とても浅く感じます。

特に、NTのキャラクター達は深掘りされないので、しっかりと深掘りされて
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『キングスマン』のマシュー・ヴォーン監督が新たなスパイ映画を作ったかと思えば、まさかの『キングスマン』シリーズでした!?

今作の『キングスマン』要素は単なるセルフオマージュやメタ的表現に留まりません
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